2013年4月28日日曜日

働くということ

いくつになっても身を粉にして働くことを厭わない元気な女性二人にお会いした。
 
 
ゴールデンウィークが稼ぎ時のご商売をなさっている御年80になろうとする方と
 
まだ60代ながら、お店をたたんで、すでに悠々自適の暮らしに突入された方。
 
 
数年前に引っ越して行った60代の方が
 
遠方からはるばる駆けつけて
 
80代の方の応援に一ヶ月、滞在されるそうだ。
 
 
お店は、以前と形態が変わり、
 
60代の方が近所にいた頃お手伝いされた時とは、何もかもが違っているのに
 
まるでつい一ヶ月前にも来たことがあるかのように
 
準備から片づけまで、テキパキと鮮やかな身のこなし。
 
 
言われたことをその通りするだけでなく
 
もっとこうしたら、ああしたら、いいこと教えてあげるよ
 
と、気心のしれたもの同士、あっという間に新しいアイデアを実践。
 
 
80代の方も、午前8時から午後8時まで、ほとんど立ちっぱなし、動きっぱなし。
 
 
病み上がりでなかったとしても
 
自分に同じことができるとは、とても思えない。
 
 
「汚いお皿が積んであるのを許せないの。
 
通路に於いてある物を避けて歩いたりするのもダメなのよ。
 
あのね、商売する時、少しでもお金がたくさん入ってくるには
 
余計なものをなくして、スッキリお金の通り道をつくっておくものなのよ。」
 
 
一回りも年下の彼女に小言を言われながら終始笑顔で
 
「まあ、あなたのお陰で本当に助かるわ。見違えちゃった。私一人じゃどうしようもなくてね。」
 
 
 
新しいやり方を早速導入して、効率よくできるようになると
 
「ほうら、うまい具合にいったじゃない、やったやった!」
 
とはしゃいでみたり、やってみて、うまくいかなくても
 
 
「とりかえしのつかない失敗なんてないって。大丈夫、大丈夫♪」
 
幾多の苦労を乗り越えてきたお二人だからこそ分かち合える時間。
 
 
80代の方は、ご商売を通じて、お店にくる方に楽しみを与え
 
60代の方は80代の方を楽にしてさしあげて。
 
 
傍を楽にするからハタラクっていうんだよ。

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