2013年4月29日月曜日

アマチュア音楽愛好家の世界



昨日、国立のレッスン会場で開かれたピアノのミニ発表会で

演奏終了後に先生が1人ひとりに手渡して下さったブーケ。


無事終わって良かった。

一時はどうなることかと思ったけれど。


会場へ到着する前の段階から大ポカをやってしまった私。

バスで東京へ行ったまでは良かったのだけど

電車を乗り換える時に発車時刻だけを見ていて行き先を確認しそびれ

逆方向へ一駅乗ってしまった!!


優雅にフランス料理でもいただいて、雰囲気を高め

のんびり大学通りを歩いて行こうと思っていたのに

駅前の大戸屋で、軽くサラダをいただいて

目の前のタクシー乗り場から直行。


大戸屋のBGMでモーツァルトが流れていたのにはオドロキ。

さすが国立。


到着した会場では、すでにリハーサルが始まっていて

「空いてる枠にお名前書いて順番待っててね。」

と先生。


でも、焦りまくって着いたばかりなのと

今更練習しても何がどう変わるとも思えないし・・・・


名前を書かずにいたら、ちょうど空白の時間。


「今、やっちゃわない?」

と、先生がピアノに向かい、私の歌の伴奏を弾き始めるじゃないですか!


実は私、ピアノの演奏に加え、

合唱指揮者である先生のご主人に後押しをいただき

第二部で人生初の声楽ソロの発表をさせていただくことになってました。


「は、はい・・・」

ピアノのレッスン時、ご主人に顔を出していただいて

発音や表現など、3回ほどご指導いただいた内容、

ものの見事に、すっかり抜けて間違いだらけのリハでした^^;


でも、それが鮮明に記憶に刻まれたお陰で、本番ではクリア。

やっぱり、リハは必要です。



さて、本命のピアノは、皆さんの応援のお陰で、なんとか形になりました。


他にはどんな方がいらしたかというと

まだ数回レッスンを受けただけという

初出演、最年少(二十歳くらい?)の学生による「エリーゼのために」に始まり

60の手習いとおっしゃる奥様によるベートヴェンの「月光」、

出張講演などで各地を飛び回る大学教授によるモーツァルトの変奏曲、

そして圧巻はラストのピアニスト志望の学生によるリスト。


見せ場満載の大曲を暗譜で弾きこなす手、憧れます。

一体、何時間練習したら、何回通して弾いたら、あんなことができるんだろう。

きっと一生かかってもムリ。



演奏後の懇親会では、私のピアノよりも歌の方が評判に(^^ゞ


でも、それ、至極当然のことなんです。


小学6年の時に1年間習っただけで、40年ご無沙汰していたピアノに比べ

合唱を高校時代からずっと今まで続けていたので。


そもそもピアノを習い始めたきっかけは

たまたまお隣に教会の牧師さんとオルガニストのご夫妻がお住まいで

奥さんがピアノ教室で先生をされていたのと

父親の友人がピアノ販売店を始め、記念すべき最初の一台を購入させていただいたから。


1年後に、先生のご主人が転勤で引越される時に

スズキメソードの渋谷教室を紹介していただいたけれど

みんな3,4歳からスタートしていて

同い年の子はベートーヴェンの三大ピアノ・ソナタが弾けちゃったりする中、

私はようやくソナチネ半ば、というギャップを

乗り越えたいと思うほどの情熱は、なかったのでした。



行きにはしんどいハプニングがありましたが

帰り道では、嬉しいハプニングが♪


駅へ向かって歩いていたら、後ろから自転車に乗ったご婦人が私の前で止まり

「どうぞ、後ろに乗って下さい、駅までお送りしますから」

ゲスト演奏のチェロの伴奏や、先生との連弾もされた方でした。


「ご厚意、ありがとうございます、でもここ歩くの初めてなので、ゆっくり行きたくて」

「そうですか、じゃあ、私も駅まで一緒に歩かせて下さい」


歩きながら、私の歌を褒めていただいた上、

また別のアマチュア愛好家のサロンで歌って欲しいと、発表の場のお誘いが!


その方が事務局を務める会の説明から始まり

ご自身のピアノ歴=今の先生との出会いであること、

息子さんも娘さんも、同じ先生に指導を受けピアノが弾けること、

ご主人はリタイヤ後に奥様の勧めでチェロを始めたことなどなど

ご家族みなさんで長きに渡りクラシックに親しんで来られたご様子。


きっと、そのサロンに参加されてる皆さん、同様に耳も肥えていらっしゃる。

なんだか怖いような気もするけれど、

こんなに心が弾んだの、何年ぶりだろう。


好きなこと続けていい出会いがあるって、素敵。

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